このボタンに教えられたこと

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このページに掲載した写真、何だかご存じですか?ドコモが運営するシェアサイクルの操作パネルです。都内では、トレードマークの赤いフレームの自転車がよく走行しているのを見かけます。私自身もユーザーの一人ですが、他の乗り物と組み合わせて使うと、とても移動が便利です。

さて、この操作パネル、おそらく第2世代のもののようで、サービス開始当初にはなかったもので、比較的最近、目にするようになりました。操作の経過を音声で知らせてくれるのが特徴的です。
ところで、このタイプの自転車を利用し始めたころ、利用が終わって返却をしようとしても、なかなか返却手続きが完了しないことがあり、焦ってしまいました。どうしたことか、気づくの少し時間がかかりました。

原因は「間」でした。自転車の返却手続きは、1指定の駐輪場に止める、2鍵をかける、3返却ボタンを押す、の3ステップです。新しいタイプの自転車は2と3の間に独特の「間」が必要になるのです。ここでは、何らかのバックグラウンド処理があるようで、準備ができる前に3のボタンを押してしまうと、いつまでも処理が中断されてしまい、終わることができないようです。焦って、押せば押すほど、返却できなくなるのです。

「押してだめなら、引く」ならぬ、「押してだめなら、待つ」がここでは必要でした。こういうことって、よくありますよね。最新のテクノロジーである、このボタンに「そんなに、せっかちにならずに、間を楽しんでいきましょうよ」と教えてもらいました。